手足口病
麻疹の猛威もようやく落ち着きつつあり少しほっとしております。でもまだまだ安心は出来ません。麻疹のワクチンを接種していない方は早めに接種することをお勧めします。しつこいようですが1歳になったらまず麻疹風疹の混合ワクチンを接種しましょう。麻疹の抗体検査受付が再開されました。麻疹の免疫を確認したい方はお問い合わせください。
さて、この1週間は先週お伝えした毛虫皮膚炎の患者様が大勢いらっしゃいました。まだしばらく続きそうです。この時期、ツバキやサザンカには十分お気をつけ下さいませ。
今週は手足口病の患者様がちらほらいました。手のひらに米粒のような水ぶくれ(水疱性丘湿疹といいます)が出来て、受診されます。足のうらや指の間にも同じような水ぶくれが出来ていると、たいてい口の中、ほっぺの裏側の頬粘膜、舌などにも水疱があり、手足口病と診断されます。コクサッキーやエンテロウイルスが原因です。特別な治療は無く対症療法でだいたい落ち着きますが、口の中が口内炎の状態になると痛みや食べ物がしみるので、食べられなくなります。熱いもの、辛いもの、酸っぱいものなどは控えて「お口に優しいもの」を食べさせてあげましょう。
乳幼児の間で流行しますが、先日大学生の方もかかっていました。手のひらや指の間に米粒のような水疱が出来た場合は、早めにご相談ください。高熱は通常出ませんが、微熱が出ることがあります。
高熱が出て口の中に水疱や潰瘍が出来る場合は、やはりコクサッキーウイルスなどが原因となるヘルパンギーナがこれからの時期に流行します。乳幼児期に流行する夏風邪の一種です。プール熱(アデノウイルス)もこれからだし、麻疹が少し落ち着いてもなかなか安心できません。
お子様が元気がなかったり、熱が出たときは頭の先(髪の毛の中)から手足の先、口の中まで皮膚の状態もよーく観察してください。昨晩は何でもなかったけど、一晩でぽつぽつ出てくることもありますので、しばらく毎日の観察が必要でしょう。少し前は頭じらみもいました。それは、また次の機会に。