近況と手足口病(2)

またまた更新が遅れましてすみませんでした。もしこのブログを読んで下さっている患者さまがおられましたら、診察室でそっと「読んでるよ」と声をかけていただければ幸いでございます。参議院選挙も昨日終わり、予想通り、というか予想を大きく上回る結果で、これからの日本、そして日本の医療はどうなっていくのでしょう。不安は尽きません。7月8日の更新から早3週間が経ってしまいましたが、この3週間の間にあったこと・・・そう、iタウンページの児浦クリニックのサイトが完成しました。早くお伝えしたかったのにこれまた遅れてしまいました。 このような関連サイトは一覧を作成する予定です。

そして本日診療に来られた方はお気づきになったかと思いますが(意外と分らないものですが)、当院の階段に左側の手すりを昨日設置しました。今までは右側にしかなく、患者さまから左側にも手すりを設置するようにとの貴重なご意見を頂きまして、早速対応いたしました。このようなご意見ご要望は大歓迎でございます。私に話しにくかったら(話しやすい医師を目指しますが)スタッフにお気軽にお声をかけて頂ければ幸いでございます。患者さまにとって少しでも快適なクリニックにしていければと思っております。

最後に、手足口病がまだ流行っております。患児の兄弟や親御さん、保育園や幼稚園の職員さんにも感染して来院されます。乳幼児が好発年齢ですが、大人にもうつります。これは飛沫感染、糞口感染、水疱内容からの直接感染と感染経路が多彩ですので、手足口病のお子さんと接触した場合は、3日から1週間後に手足の痛みや口内炎ができたかなと思った時は手足の指の間や口の中をよく探してみてください。基本的には自然治癒する予後良好な疾患ですが、合併症もありますのでお気をつけ下さい。

メタボと漢方

先ほど何気なくネットを見ていたら こんな記事が目にとまりました。今、話題のメタボリックシンドロームに漢方薬が効果があり中高年男性の購入が目立つ、といったものでした。40を過ぎるとお腹周りが気になってくるものの、ビリーズブートキャンプもブームだけどあそこまで激しく動けない、といった高脂血症を検診で指摘された方が飲まれるのでしょうか。

以前から当院では防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)といった脂肪を燃焼させたり利尿作用で体重を減らす一定の効果が確認されている漢方薬を保険診療で処方しており、患者さんから好評です。漢方薬は「証」が合えば体調も良くなり、期待する効果もありますので、だいたいリピーターになられる方が多いです。

肥満だけでなく、関節痛や神経痛に効く漢方薬、生理痛に効く漢方薬、私の専門である呼吸器領域(咳や痰)、消化器領域(胃痛、胃もたれ)や更年期障害(ほてりやめまいなど)、皮膚科領域では湿疹やアトピー、ニキビ、しみなど、滋養強壮剤的なもの、はたまた 認知症高齢者の夜間徘徊といった神経症状と、あらゆる領域に用いられ効果が確認されています。

もちろん防風通聖散だけ飲んでいれば、あとは好きなだけ飲み食いしてもどんどんやせていく、といった虫のいい話はありませんが、一般的な食事制限管理、脂肪を燃焼させるための運動をきちんと行えば、目に見えて相乗効果はあります。

かくゆう私自身もそろそろ真剣にこの問題と向かい合っていかなければならない時期になったようです。 


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