メタボと漢方
先ほど何気なくネットを見ていたら こんな記事が目にとまりました。今、話題のメタボリックシンドロームに漢方薬が効果があり中高年男性の購入が目立つ、といったものでした。40を過ぎるとお腹周りが気になってくるものの、ビリーズブートキャンプもブームだけどあそこまで激しく動けない、といった高脂血症を検診で指摘された方が飲まれるのでしょうか。
以前から当院では防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)といった脂肪を燃焼させたり利尿作用で体重を減らす一定の効果が確認されている漢方薬を保険診療で処方しており、患者さんから好評です。漢方薬は「証」が合えば体調も良くなり、期待する効果もありますので、だいたいリピーターになられる方が多いです。
肥満だけでなく、関節痛や神経痛に効く漢方薬、生理痛に効く漢方薬、私の専門である呼吸器領域(咳や痰)、消化器領域(胃痛、胃もたれ)や更年期障害(ほてりやめまいなど)、皮膚科領域では湿疹やアトピー、ニキビ、しみなど、滋養強壮剤的なもの、はたまた 認知症高齢者の夜間徘徊といった神経症状と、あらゆる領域に用いられ効果が確認されています。
もちろん防風通聖散だけ飲んでいれば、あとは好きなだけ飲み食いしてもどんどんやせていく、といった虫のいい話はありませんが、一般的な食事制限管理、脂肪を燃焼させるための運動をきちんと行えば、目に見えて相乗効果はあります。
かくゆう私自身もそろそろ真剣にこの問題と向かい合っていかなければならない時期になったようです。